WORKERS (ワーカーズ)のチノパン "Workers Officer Trousers, Slim, Type2" です。

　ワーカーズのチノパン"Workers Officer Trousers"です。
　洗いのかけられたコットン100%の左綾サージ生地。定番の10オンスクラスで季節を問わない厚み。糸に「トップ杢」という、ワタの段階で色をつけて混ぜてから作った糸を使っており、この糸が、綿なのにウール風に見える色を作り出しています。
　フロントは手の入れやすさを考えて斜め切り替えポケットで、右身頃側には細い両玉縁のコインポケットが配されています。
　背面は俗に「USMCチノ」と呼ばれる物を参考に、外に向かって斜めにダーツを。一本でもある程度分量を取れるのでヒップに適度な丸みを持たせることが出来ます。
　脇と内股はダブルステッチの巻き縫い仕様。
　後ろ中心は巻きにせず今回も割り仕様。Slimはヒップ周りがある程度フィットする為、巻き縫いがごろごろするよりは割りのほうが体への当たりが少ない。ただ、割縫いは強度は低いのでこの部分の地縫いはスパン糸で、二度縫いをしています。
　フロントはボタンフライ。ボタンホールの間に止めステッチが入るクラシックなトラウザーズの仕様。
　ループはウェストに流し込み。これも現代ではあまり見ない仕様。というのも、現代はループを所定の長さに「切る」「折る」「カン止めで止める」一連の流れで動く「オートベルター」というミシンがあります。昔はこういった半自動機が無かったため、リーバイスなら帯始末の時にループを仮止めしたり、トラウザーズなら上に流し込んだりといろいろ工夫をしたのです。この工夫を今我々が見ると「やっぱり古着って、ビンテージって面白い仕様で良いよな」と感じる部分の一つ。なので、手間はかかりますが再現している部分です。
　トップのボタンは手付で根巻きしています。ボタンホール側に厚みがあるので、ボタンの足に当たる部分が薄いとどうしてもボタンが突っ張ってしまうためです。更にトップボタンホールは生地の厚みが出てしまう部分の為、この中の生地を削いで薄く仕上げています。これによりボタンがかなりかけやすくなっています。
　バックポケットは片玉縁にフラップ流し込み。物が落ちないという実用面だけでなく、ヒップの丸みでポケットの口が開いてしまうのも防いでくれる。実用と見た目のすっきりさ、両方を兼ね備えた仕様になります。
　シルエットはウェストからヒップにかけては丸みがあり、動きやすく、膝から裾にかけてテーパードが利いており、足が長く、綺麗に見え、タックインが様になるシルエットになっています。

*着用画像
　ウエスト85cmヒップ93cmモモ周り55cmで32インチ着用でジャストからややタイト

実寸
　28　ウエスト68cm ワタリ29cm 裾幅17cm 前股上27cm 後股上35cm レングス75cm
　30　ウエスト74cm ワタリ29.5cm 裾幅18cm 前股上27cm 後股上35cm レングス75cm
　32　ウエスト80cm ワタリ30.5cm 裾幅18.5cm 前股上27.5cm 後股上35cm レングス75cm
　34　ウエスト85cm ワタリ32cm 裾幅19cm 前股上28cm 後股上36cm レングス75cm