TCBのジーンズ "TCB Waist Overall" です。
　素材はコットン100%で洗いのかけられたインディゴデニム。アメリカ綿を使用し、経糸10番,緯糸12番のロープ染色8回染めを施した8ozのデニムになります。1800年代のデニムの染色を再現する為に、天然藍を使用。天然藍の一般的な枷染めではなく、中白の出るロープ染色にて染めている為、通常のデニム同様に着用による経年変化も大いに楽しめる魅力的な生地になります。
　1880年代に登場したジーンズの原型モデルで、ハイウエスト、且つ、ストレートなシルエットはオーバーオール,作業服から派生したジーンズ、そして当時の背景を思い起こさせます。
　ベルトループはまだ採用されておらず、サスペンダー用ボタンとシンチバックによるウエスト調整の仕様です。
　バックポケットは右側のみで細かい運針数の一本針縫製で行い、当時のジーンズへの敬意を表し、正確に現代に再現されています。
　この頃のジーンズはまだチェーンステッチによる巻き縫いが採用されておらず、オーバーロックも使用しないオール一本針のミシンにて、断ち切りのまま縫製されています。
　フライ部分のステッチもダブルステッチが並行ではなく、下部に進むにつれて幅が細くなっており、これも一本針で縫ってるからこそのディテールとなります。
　セルビッジはリーバイスの特徴でもある赤耳採用以前の白耳仕様で、一般的に見られるアウトシーム部以外にも帯裏と持ち出しにも使用されています。
　また、帯裏は帯ラッパを通して無いので、1着ずつアイロンを使って仕上げており、手間はかかりますが、その手間の分だけ再現性が高まります。
　ボタンは鉄製で、リベットはリーバイスの特徴でもある銅リベット。
　バック中央に付けられた鹿革のパッチや、鉄製の二本針仕様のシンチバック、比翼部分のボタンホールは71の眠り穴(シャツのボタンホール)なども当時の仕様を再現しています。
　シルエットはお尻からモモ周りは比較的ゆったりとした穿きやすいシルエットで、裾にかけて若干のテーパードが入った合わせやすいシルエットとなっています。

*着用画像
　ウエスト78cmヒップ90cmモモ周り50cmで30インチ着用でジャスト

実寸
　28　ウエスト71.5cm ワタリ31cm 裾幅19.5cm 前股上28cm 後股上39.5cm レングス81cm
　29　ウエスト73.5cm ワタリ31.5cm 裾幅20cm 前股上28cm 後股上40cm レングス81cm
　30　ウエスト76.5cm ワタリ32cm 裾幅20.5cm 前股上28.5cm 後股上40.5cm レングス81cm
　31　ウエスト78.5cm ワタリ33cm 裾幅21cm 前股上29cm 後股上40.5cm レングス81cm
　32　ウエスト81cm ワタリ33.5cm 裾幅21.5cm 前股上29cm 後股上41cm レングス81cm
　33　ウエスト82.5cm ワタリ34cm 裾幅22cm 前股上29.5cm 後股上41.5cm レングス81cm
　34　ウエスト86cm ワタリ35cm 裾幅23cm 前股上30cm 後股上42.5cm レングス81cm
　36　ウエスト90cm ワタリ36cm 裾幅23.5cm 前股上30cm 後股上42.5cm レングス81cm
　38　ウエスト94.5cm ワタリ36.5cm 裾幅24cm 前股上30cm 後股上43cm レングス81cm
　40　ウエスト100cm ワタリ37cm 裾幅24.5cm 前股上30.5cm 後股上44cm レングス81cm