TCBのレディース・デニムジャケット (ジージャン)"TCB50s BOYS JK"です。
　女性用に新たに型紙を起こし、他各部仕様はメンズの"JeanJacket50s"と同様に製作されたジージャンになります。
　素材は洗いのかけられたコットン100%のインディゴデニムで、ジンバブエコットンを使用した、たてよこ6×6の約13.5オンス。色目はかなり黒っぽく、ムラ感のある生地感が特徴です。現在主流のコンピューターで強制的に作り出したムラでは無く、昔ながらの紡績機の調整によって作り出した自然なムラ感を感じていただけます。
　TCB所有の1950年代後半頃の紙パッチのリーバイス507XX(通称セカンドモデル)を再現するべく、ビンテージのボーイズモデルからシルエットをモディファイし、縫製糸も番手や色を一カ所づつ拾い上げて作成されています。
　デザイン的な特徴でもあるフロントプリーツのボックスステッチはやや細めのタイプを再現。左右身頃で縫い始め位置が上下逆になるヴィンテージに倣った仕様。
　フロントポケットは2本針ミシンでステッチを入れているので、角におにぎりのようなステッチが入り、そしてポケット縫いから糸を切らずにフラップ縫いに移っているのでステッチがフラップ下まで入っています。
　アームホールも当時同様の巻き縫い仕様。現代のRのきついアームホールを巻き縫いするのは非常に難しく、製造工程の中でも関門と言えます。
　帯、カフスは帯先まで裏チェーンステッチ。フロントポケットの閂止めも、ヴィンテージを参考に太さ、幅を調整し同位置で縫製するなど縫製会社ならではの各部仕様を再現。
　ミシンもUnionSpecialやReeceなどのヴィンテージミシンを駆使して仕上げられています。
　シルエットはヴィンテージよりは着丈をやや長めに、身幅・肩幅などの全体的なシルエットもやや細めに仕上げられた非常にスッキリとしたシルエット。
　また、ポケットの形状や帯、カフスの幅、ボックスステッチの形状などもシルエットに相まった洗練された雰囲気で、着用感、見た目共にスタイリッシュな印象のデニムジャケットです。

*着用画像
　身長158cm体重43kgでサイズ11着用でジャストからややタイト

　実寸
　11 (S)　着丈52cm 身幅46cm 肩幅36cm 袖丈57cm
　13 (M)　着丈55cm 身幅48cm 肩幅37.5cm 袖丈59cm