TCBのデニム・オーバーオール"wrecking crew pants"です。
　オーバーオールの企画を進めるにあたり40s〜50sのOVERALLを20着程集め、各社、各仕様を検証し集約させた渾身の一着です。
　素材はコットン100%の11.3オンスのセルヴィッチデニム。ヴィンテージデニムのムラ形状および風合いを再現しており、力織機で織られている為に耳付きの生地になります。ストア系のマイナーブランドで観られる良い意味でチープなやや浅めのインディゴブルー。緯糸に先染めのグレー糸を打ち込むことで深みの有る色落ちをします。
　ビブ部分は40sのアンビル製オーバーオールに見られる一筆での縫製に感動し採用。
　ヴィンテージに倣った綿糸での縫製や運針、5/16インチでの二本針の巻き縫い、比翼部分のボタンホールは71の眠り穴(シャツのボタンホール)、ヴィンテージに倣ったはみ出し気味のカンドメ、ポケット縫いは通称オニギリと呼ばれる二本針ミシンによる針飛ばしを採用するなど縫製工場ならではのさすがの出来栄え。
　また腰裏のチェーンステッチは、当時ユニオンスペシャル社が別注で製作していたオーバーオール用のラッパを入手し、それを使用して縫い上げられています。
　見た目的には、オレンジ糸でのカンドメ、ホワイトステッチ、ボタン、TCBのマスコットキャラクターでもある猫が描かれたレーヨン製のネームなどが絶妙なアクセントになっており、生地と共に褪色、経年変化が楽しめます。
　右脇のツールポケットや真鍮製の二本足ドーナツボタン、二本爪のドットボタンなど細かい部分にまでオールド感の感じられる仕上がりになっています。
　シルエットは適度なウエスト部分の余裕としっかりと太さのあるワタリから裾にかけての若干のテーパードでオーバーオールらしさの感じられるシルエットになっています。

*着用画像
　身長163cm体重60kg胸囲88cmウエスト81cmヒップ90cmモモ周り52cmで30インチ着用で全体的に程好くジャスト

　実寸
　　28　ウエスト42cm×2 ワタリ37cm 裾幅24cm レングス77cm
　　30　ウエスト44cm×2 ワタリ38cm 裾幅25cm レングス77cm
　　32　ウエスト46cm×2 ワタリ39cm 裾幅26cm レングス77cm
　　34　ウエスト49cm×2 ワタリ41cm 裾幅27cm レングス77cm