BUZZ RICKSON'S (バズリクソンズ)/フライングレザーコート/BR80295/ブラウン

　バズリクソンズのレザーコートです。
　素材は、表地がブロンコハイド、裏地がウール100%になります。蜜蝋を充分に含んだベジタブルタンニングの革で、特殊な摩擦加工によって独特なアタリ感と風合いが醸し出されており、裏地は渋いカラーリングのグレンチェックで表地のブロンコハイドの雰囲気に非常にマッチしています。
　独特なレザーの表情に見合った各部のディテールも見所で、ボタンは猫目のアイボリーナットボタン、柄入りの型抜き鉄製バックルが使用されたベルト仕様、防寒性の高いダブルの前合わせに、左胸には大きめのD型マップポケットが配されています。
　また、袖の内側には輪編みの二段ウールリブも配されており、更に外側のストラップを絞る事で保温性を高める事が出来ます。
　着丈もコートらしい適度な長さがあり、全体的にスッキリとしたシルエットながらアウターとしての機能性も損なわない絶妙な仕上がりになっています。

*着用画像
　身長163cm体重58kg胸囲86cmでインナーに長袖カットソーと長袖シャツ着用でサイズ34でジャストからややタイト

　飛行服関連の資料を探っていると、1910年代から20年代にかけての飛行士は革製のコートを身に纏っている。
　ライト兄弟が1903年に大空を手中に収めてから、その代償として寒さに耐えられる重厚な革のコートが必要となった。
　飛行機と同時期に普及し始めたオートバイや車(当時はオープンカー)用のレザーコートやゴーグルが、飛行用にも活用できた。
　この頃イギリスやアメリカで「飛行士の為の衣料」というカテゴリーで総合カタログにも掲載され、レザーコートには「アビエーターのための衣服」という見出しが見られた。
　より高く、より早く飛ぼうと試みた男達にとっては防寒対策も重要で、動き易く腰が隠れるコート型が防寒性に優れており、多くの支持を得ていた。
　レザーコートの前身頃は防寒性の高いダブルの前合わせで胸には大きなD型マップポケットが殆どと言っていいほど貼り付けられている。このD型ポケットの付いたコートは、後に着丈を短くしたライダースジャケットにその姿を変えた。
　このコートは蜜蝋を十分に含んだベジタブルタンニングの革を使用し、特殊な摩擦加工によって独特なアタリ感と風合いが得られている。
　大空に憧れた男達と苦楽を共にしてきた1着のレザーコート。彼らの憧れを夢想しながらこのコートにその思いを馳せてみたい。

　実寸
　34 (XS)　着丈70.5cm 身幅47.5cm 肩幅40.5cm 袖丈60.5cm
　36 (S)　着丈72cm 身幅49.5cm 肩幅42cm 袖丈63.5cm
　38 (M)　着丈74cm 身幅51cm 肩幅44cm 袖丈66cm